MATLAB R2025aが公に触れるようになりました。「これからもどんどん新しい機能が増えていくんだろうな(^-^)」と楽しみな気持ちでいっぱいです。実際 R2025aになるにあたり、データ探索をはじめ多くの便利な機能が追加されているように思います。
リリースノートは→jp.mathworks.com/help/releases/R2025a/relnotes/index.html
一方で、長年使用してきた操作画面が一新されているので、戸惑いや違和感を感じる部分もありました。このブログでは「操作画面とFigureまわりを従来みたいにしてみたいな…」という時代の流れに逆らった観点でいくつか試してみたのでご紹介できればと思います。
とりあえず、触って間もない感想なので、もしかしたら見落としなどがあるかもしれませんが、その時はご連絡いただければ幸いです。

操作画面とFigure
R2025aをインストールしてみて、一通りグラフプロットまで試してみた段階で、二つ気になる点がでてくるかと思います。
- 現在のフォルダウィンドウはどこ?
- Figureウィンドウが横長になっている!
特にFigureウィンドウについては、ゆとりのある配置やサイズ感になっているかと感じます。プログラミングに慣れていない方でも軸ラベルやタイトルを挿入できたり、データ探索ができるようになったりしています。
基本は「新しい状態に慣れていかなければ…」と感じますが、過渡期というところもあるので力業もふくめてご紹介できればと思います。


操作画面
現在のフォルダウィンドウを表示したい
R2025aではパネルを自由に追加配置できることができるようになります。左側に「現在のフォルダウィンドウ」が落ち着かない方は、「ホーム >> レイアウト >> 3列」で表示できます。「パネルが乱雑になった…😓。左側に現在のフォルダ、右側にワークスペースに戻したい」ときは、「ホーム >> レイアウト >> 3列」でいつでもいつもの表示に戻すことができるようです。


Figureの外観
「今回のアップデートでのFigureウィンドウ」が時代の流れだと思いつつも、あえて逆行するようなことを調べてみました。
Figureウィンドウの外観を従来のようにしたい…
R2024bでの出力のような外観を求めてみました。「設定があるかな…」と思いながら触ってみましたが、力及ばず…。見つけることができませんでした。
従来の表示感で表示したい場合はPositionとMenuBarを使用することが無難かなと感じました。
compilerでどうなるか試していませんが、当面の間はアプリケーション配布用で個人的に使用する場面がありそうだと感じています。

clear;close all;clc
x = 0:5;
y = x.^2;
f1=figure;
sp = scatter(x,y,'filled');
f1.Position = [680 458 560 420];
f1.MenuBar = "figure";
PositionとMenuBarの設定前

PositionとMenuBarの設定後

Figureのその他の感想
機能アイコンの表示を隠したい…
右端の▲マークをくりっくすることで表示を隠すことができます。一度隠すと次回以降も隠れた状態でいてくれます。表示したい時は、機能アイコンを表示ているときに(右端に)出てくる📌マークをクリックすればインストール時の状態にすることができます。


「Figureのコピー」での画質
2024bではメタデータを含むような場合は、「編集 >> Figureのコピー」でかなり綺麗にパワーポイントなどに貼り付けれたかと思います。
2025aではインストール時の設定だと綺麗な状態で貼り付けれないようになっているみたいです。
とりあえず急ぎでキレイ目にクリップボードにコピーしたい時は「ベクトルグラフィックスとしてコピー」を使ってみるのも手段の一つかもしれません。


おわりに
MATLAB R2025aを触ってみて、Figureまわりで気になったことをご紹介してみました。安定するにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、新しい機能が増えていくことはとても楽しみです!
(^-^)